クラッシュ、クラッシュ、クラッシュ
FS兵装です。今回のは私の中で超大作です。
もくじ
表題の通り、パソコンがイカれて正常作動しなくなりました。
その症状というのは……
「前触れなく突如として電源が落ちる。
そして再起動。無限ループさ」
怖いですね。
起動から早ければログイン直後に、遅くても1h以内に電源が落ちます。おおよそは10分以内です。
予期しないシャットダウン(以下、趣味も兼ねて「ストール」とクラッシュと表現します)の直接の原因は心当たりがありません。
それでは、Let's 故障探求‼‼
まずは情報収集だ
Web上の電源が落ちる症状の解決策を見てみましょう。
1.熱の場合
2.電源の問題
3.ソフトウェアの問題
4.ハードウェアの問題
まずはそれぞれ考えてみましょう。
1.熱の場合
中が熱くなったり、ファンが故障しているとか、ホコリが詰まって空気が流れないとかですね。
クラッシュ直後にCPUに触る→特に熱くはない
クラッシュ直後にGPUに触る→特に熱くはない
ソフトで各部の温度を確認→特に熱くはない
ファンは動いてるか→正常に作動してる
ホコリは詰まってないか→気流を妨げるほどのものはない。むしろこの前開けたばっか
ヒートシンクの取付状態は正常か→正常、CPUが熱くない時点でお察し
これで熱の線は消えました。さぁ、次です。
2.電源の問題
コネクタは外れていないか→全て取り外し/付け完了、変化なし
断線していないか→目視する限り正常
電源ユニットの排熱は良好か→良好
内部にホコリは溜まっていないか→軽度、除去するも変化なし
電源ユニット構成部品は正常か→目視する限り焼損や膨張の痕跡なし
電源容量は適切か→適切、そもそも急に動かなくなった理由としては当てはまらない
電源タップではなくコンセントから直接電力を取る→事象再発、効果なし
電源の線も消えた? 次です。
3.ソフトウェアの問題
特定のソフトウェアの使用中に起きるか→あらゆるソフトウェアに関わらず事象再現
何もしてなくてもクラッシュする
セーフモードで起動→クラッシュ
高速スタートアップを無効→クラッシュ
Windows以外のサービスを無効→クラッシュ
これでは絞りようがありません。強いて言えばWindowsが悪さをしている可能性が微レ存(ないです)
※微レ存って一発で変換できるんですね。ちなみに「微粒子レベルで存在している……?」の略です。
4.ハードウェアの問題
ハードディスクの機能は正常か→正常
ハードディスク増設が関係しているのでは?→増設したものを外すが事象再発
マザーボードの状態は良好か→破損、焼損を認めず
メモリの機能は正常か→正常。抜き差し、Windowsメモリ診断ツール及び
目視点検異常なし
各コネクタ部は正常か→正常
ここまで異常なし。これを調べる間にもクラッシュしまくっていました。
分からない? ならばシステム自体のメッセージを見てみよう
開いたのは「イベントビューア」。Windowsシステムが記録した情報を見ることができます。ですが、クラッシュする前にほとんど必ず記されているエラーがありました。
そこで、とりあえず起きているエラーを修復するとこから始めました。しかし、エラーの修復方法を調べる間にもクラッシュが頻発。意味が分かりません。
イベントログを探索
イベントログを見ると、起動する度に起こるエラーがいくつかありました。
とりあえず目を付けたのがこれ☟☟☟
この「Windows.SecurityCenter.WscDataProtection」とかいうやつ。これが起こってから数分以内なのでとりあえず潰してみよう。不具合と関係あるんですかね?
さて、CLSIDとか謎の単語が出てきましたね。これはクラス識別子(CLasS ID?)というものらしいです。いっぱいあるプログラムのパーツ(コンポーネントとかいうらしい)的なものを識別する役割を持っているそうです。たぶん。
これはCOM(Component Object Model)とかいう「コンポーネントを保存してプログラムで呼び出せるようにする」システムらしいんですけど、サッパリ分かりません。Wikipedia見てもわかりません。
難しいことはさておき、大抵この画面ではCLSIDを持ったものにはAPPID(APPlication ID)もセットで付いてくるらしいんですけど、今回はAPPIDが利用不可となっています。
とあるエラーの修復方法
大抵の場合、こういう「CLSID……セキュリティ……ローカル起動……アクセスできない……コンポーネントサービス……」という問題を解決するときは、
- CLSIDやAPPIDから、何に不具合が起きているか確認する。
- コントロールパネル→管理ツール→コンポーネントサービス から「DCOMの構成」というフォルダを開く。
- そこから目的の何か(仮にRuntimeBrokerとします)を探し出し、ローカルから起動だかをいじる。
- もしコンポーネントサービスでアクセス許可を弄れない場合は、レジストリエディタでRuntimeBrokerのCLSID/APPIDのフォルダに、管理者(Administrators)のアクセス許可を付与する。レジストリエディタでは検索ができるので、CLSID/APPIDをぶち込めば勝手に探してくれます。
こんな手順を踏めばどうにかできるそうですが、「Windows.SecurityCenter.WscDataProtection」が「DCOMの構成」 の中に見当たらないんです。レジストリエディタで検索しても、CLSIDは分かったのですがAPPIDは分からないまま。APPIDが分からないと「DCOMの構成」から探せなさそうなのでムリ。
これ、突然の電源落ちに関係なさそうなのでは……? セキュリティの話だろ?そもそもネットでは無視していいって書いてあるぞ?
単純に、起動される度に実行されるタスクであるだけで、クラッシュとは何の関係もないと適当に判断した私は、またネットの海を(しばしば中断されながら)漂いました。
Kernel-Power 41
漂流中に「KP41病」というワードを見つけました。これはクラッシュした時にしばしば表示されるものということで、直接原因を表示できるものではないが、クラッシュが頻発する状況ではこのエラーが連続で表示されるため、こう呼ばれているそうです。
いわば「死因:心不全」みたいなものですね。
最初に「KP41」が出たのは今年の7月初頭のようです。全然記憶にありませんが、3日間で4回ほど起きているようです。そこからしばらく開けて、9月末からポツポツと出始めます。そして10月では8日、飛んで13日以降ずっとです。この1週間で116回、7月から数えて145回クラッシュしているようです。応急処置するまでは怒涛のクラッシュラッシュでした。
さて、「KP41」はいくつかの手順を実行することで解決するケースが殆どということですが、とりあえずやってみましょう。
- GPUのドライバーの更新→事象再発
- Windowsシステムの初期化→途中で失敗する
- 省電力設定を解除→元から高パフォーマンス設定
- PCを放電→放電直後はクラッシュするまで若干余裕があるものの、根本的には解決しない
- ブルースクリーンのメッセージを確認→ブルスクになる前に死ぬ
- USB機器を外す→事象再発
- メモリの電圧を上げる→怖くてできない
- CMOSのクリア→怖くてできない
と様々な手順がありますが、効果なしorやりたくないものだらけでした。
再び漂流しよう
ここまで来るとかえって電源が怪しい気もしますが、見たところ異常はないようです。
では電源の機能を測定できるソフトでも探そうか、というところで見つけたのが「OCCT」というソフト。このソフトではCPUやGPU、電源ユニットに負荷をかけ、使用率や周波数、温度、電圧などを測定できます。ということで早速「POWER SUPPLY」テストを実行。
クラッシュ。
え?????? 即死???
とりあえず再起動して、もう一度テスト。
クラッシュ。
テスト。
クラッシュ。
「重大:KP41」
テスト。
クラッシュ。
「重大:KP41」
ネットで「OCCT POWER SUPPLY クラッシュ」で検索する。
歳月の彩り CPUに負荷掛かるとBSoD (解決済み)というブログを発見。しかし私の場合はオーバークロックしているわけではない。発熱もしていない。
なんか、もうわかんねぇ。
とりあえず、電源を変える方向で行きますか……
ということで、後半「PSU-X」に続きます。
雑記
暫く更新してませんでしたが……Tacx Neoでトレーニングしたり、MGSV:TPPやったり、故障に悩まされると結構空くもんですね。そこ、元から空き気味とか言わない。
海外通販の紆余曲折(でもないか……)ネタもそのうち更新しようかと思いますが、いつになるやら……
ちなみにクラッシュ対策の応急処置として、省電力モードにしています。この状態であれば、Power Supplyテストをやらない限り、今のところはクラッシュ発生しませんね。まぁ私の性分的に、バッテリー駆動でもないのに省電力とかワロスっていう感じですので、結局のところPSU更新からは逃れられないのです。
それでは、また。